エルブジを超えた世界一の鮨屋

僕は今年の頭に人生初の数ヶ月先の予約をしたのです。

どれだけ先かというと2月に9月の予約をしたのです。

そして去る9月8日に、やっとその日を迎えたのです。

そう、あの3席しかない鮨屋、すし処 まさへ僕はまた行ったのだ。

また、と言うのは、ここへは2回目の訪問だからだ。

一回目は取材前だった。

そのころは普通に予約取れたのになぁ。

3席しかないくらいなので、超が付くほど狭小(1.82坪)ですが、

白木のカウンアーにネタケースなど、

小さな、もとい小さすぎること以外は他の鮨屋と変わりません。

TC東京カレンダー11月号でもこの表現を使わせてもらったけど、

恐らく日本で、いや世界でもっとも小さな鮨屋、だと思う。

しかしながら、仕事は光ってます。

150余年あまり続く老舗での修行を経た、

まささんの鮨は、紛れもなく本物です。

3席ってくらいなので、ほかにお客さんはいなく、貸切。

写真もたくさん撮ってきたので、ご覧あれ!

生姜に付けたあんきもや適度に焼いたホタテに煎った七味をふり、

のりに巻くつまみ。ヅケや希少な子イカの握り、いくらご飯など、

どれもこれも一流です。

ちなみに、この日いただいたお酒は立山。

嗚呼、時間よ、永遠になれ。と思いたくなるほど、幸せでした。

幸せ? そうだ。まささんのお店を取り上げさせてもらった特集のタイトル、

「行くと幸せになる、小さなお店」だったな。うん、確かに幸せ。間違いない。

最後のお椀をいただいた後、僕は次の予約をすることを決意した。

私「まささん、予約全然取れないと思うんですけど、次いつなら大丈夫ですか?」

まささん「(申し訳なさそうに)あのぉ…。来年の…。」

私「ですよね。大丈夫。そのくらいの覚悟はできてますから。」

まささん「(更に申し訳なさそうに)来年の…。11月までいっぱいでして…。」

!!!

ある意味エルブジを超えた、と頭によぎった。ある意味「星」をあげたい、とも。

同時に僕は自分の覚悟がどれだけ甘っちょろいもんかを痛感した。

でも何か嬉しい。取材させてもらったお店が繁盛するのって。

(ここは繁盛しすぎてるけど!)

そんな幸せな体験をして、僕はお店を後にしたのでした。

もちろん、来年の予約をして!

まささん、来年、またお会いしましょう。