今日、最高級の紳士靴として認められているジョン ロブ。その名を知らしめることとなった一番の要因が、グッドイヤーウェルト製法でつくられる高品質のレディメイドシューズ(既製靴)の存在だが、その歩みは今年で30年と、意外に短い印象を受ける。
1858年の創業以来、ビスポーク(注文靴)の店として、ロンドン、パリで、同店はステイタスを誇っていた。そして、ビスポークの技術やノウハウを反映させながら、より多くの人が手に取りやすいレディメイドシューズが登場したのが1981年。それはまた、スペースシャトルの運航が始まり、イタリアのデザイナーたちが脚光を浴び始めた年でもある。そうした時代のダイナミックな変化に対してのジョン ロブからの提案が、レディメイドシューズのコレクションに結実したと、今更ながら理解できる。そして、現在までの高級紳士靴の隆盛を牽引してきたのだった。
その既製靴30周年記念として、スタート当時のモデルが2型、日本限定で復刻されることになった。シングルモンクストラップの「FOULD(フォウルド)」と、バックル&ストラップのスリップオン「SHAW(ショー)」。いずれもシンプルなデザインながら、独特のクラシックな雰囲気で、今、新鮮に映る。
photographs:Motoyuki Ueno
text:Yukihiro Sugawara
JOHN LOBB
(住)千代田区丸の内3-1-1問ジョン ロブ ジャパン
☎03-6267-6010
※今回紹介のモデルは9月より展開