——目標とするダンサーや憧れの存在は誰かいますか?
大貫「マイケル・ジャクソンが大好き!
それでいて、アーティストで、クリエイターで、
ピースで、ラブで、スペシャルな人。
彼こそ本物のスターだと思うんです。
昔はああいう存在になれたらという気持ちでダンスをやっていたんですけど……。
まぁ、マイケルにはなれなくても(笑)、自分なりの何か新しいものに、
人が見たことのない何かになりたいという想いはずっと変わらず抱いています」
——舞台に立つ大貫さんは、生き生きとして心の底から楽しそう。
それはある意味、エンターテインメント精神のあらわれのようにも感じます。
大貫「舞台があるから生きてると言ってもいいくらい、舞台が大好きなんです。
舞台に立っているときって、何とも言えない感覚になるんですよね。
宇宙と繋がるというか、普通に生活をしていては感じられないものが、
目に見えないものが感じられる。今はダンスありきで、
ジャンルの垣根を超えていろんなものにチャレンジしているところ。
12月には初の朗読劇が控えているし、
『キャバレー』では歌と芝居という大きな課題も待っているしーー。
どれも初めてなので、自分の中でもどうなるのか想像もつかない感じ。全く未知数です」
——『キャバレー』で演じるクリフは、年齢も違えば時代も環境も全く違う。
これは大きなチャレンジになりそうですね。
どのようにアプローチしようと考えていますか?
大貫「(初演時クリフ役を務めた)阿部力さんの舞台を拝見したとき、
ものすごくピュアで真っ直ぐなものを感じました。
でも僕はまたタイプが違うと思うので、影だったり、セクシーさだったり、
悪さだったり……、というものを出せていけたらと考えています。
クリフって、不安と葛藤と小説が書けない苦しみにずっと悩み続けている。
だけどどこかで自分のことを信じていて、ものすごく純粋ゆえに屈折してしまう。
そんな人物像を表現できたらなと思っているところです。
歌も芝居も初めてだからこそ、全力でチャレンジしたい。
できないことに挑戦して、できるようにするのが好きなんです(笑)。
だから、今すごく充実しています。一瞬一瞬が新鮮だし、毎日とても楽しいですね」
ブロードウェイ・ミュージカル『キャバレー』
出演:藤原紀香/諸星和己/大貫勇輔/高嶺ふぶき/増沢望/杜けあき/木場勝己 他
修辞・訳詞・演出/小池修一郎
日程:2012年3月2日(金)~3月18日(日)
会場:東京国際フォーラム ホールC
http://hpot.jp


