麿赤兒さんのエッセイに痺れる。

麿赤兒さんが上梓した初の自伝エッセイ

『怪男児 麿赤兒がゆく~憂き世 戯れて候ふ』。

朝日新聞出版刊 ¥2300+税

 

麿さんといえば、個性派俳優として、

舞踏集団『大駱駝艦』を率いる舞踏界の重鎮として、

その名を広く知られるところ。

またかつて唐十郎らと“紅テント”を繰り広げ、

70年代アンダーグランド黄金期を築いた

立役者の一人でもあります。

 

本書に収められているのは、麿さんが過ごしてきた

20歳~40歳までの約20年間に渡る青春の記録。

それが、何ともはちゃめちゃで面白い。

自転車泥棒、警察沙汰、酒の勢いを借りての喧嘩に、数々の武勇伝――。

さらに、折々のターニングポイントで出会ってきた

人物たちの顔ぶれがこれまた凄い。

唐十郎をはじめ、暗黒舞踏の創始者・土方巽、

三島由紀夫、荒木経惟などなど、錚々たる面子がずらり。

彼らと共に、アンダーグラウンドという一時代を築いた麿さん。

時代がそうさせたのか、人々の出会いがそうさせたのか?

ご本人にたずねると、

「まぁ、ただの犯罪者じゃなかったってことかな。

芸は身を助けるというか……。滅ぼす場合もあるけどね」と、

  豪快に笑い飛ばしていたけれど。

 

 

実はこちらの御本、15年ほど前に書籍化の

話が持ち上がったのそもそもの始まりだったとか。

  大学ノート4~5冊に書きためてみたものの、

諸事こもごもありお蔵入りに。   

長い時を経て、この度ようやく日の目を見ることになったそう。

  今回の出版に際し、かなりエピソードを削ったという麿さん。 

サインもらっちゃいました。ミーハーですみません。

 

『大駱駝艦』も晴れて来年40周年を迎えるとのことで、

こちらの逸話もまだまだ沢山ありそうな。

ぜひ、続きが読んでみたい~。

第二弾、期待してマス!