麿赤兒さんが上梓した初の自伝エッセイ
『怪男児 麿赤兒がゆく~憂き世 戯れて候ふ』。
麿さんといえば、個性派俳優として、
舞踏集団『大駱駝艦』を率いる舞踏界の重鎮として、
その名を広く知られるところ。
またかつて唐十郎らと“紅テント”を繰り広げ、
70年代アンダーグランド黄金期を築いた
立役者の一人でもあります。
本書に収められているのは、麿さんが過ごしてきた
20歳~40歳までの約20年間に渡る青春の記録。
それが、何ともはちゃめちゃで面白い。
自転車泥棒、警察沙汰、酒の勢いを借りての喧嘩に、数々の武勇伝――。
さらに、折々のターニングポイントで出会ってきた
人物たちの顔ぶれがこれまた凄い。
唐十郎をはじめ、暗黒舞踏の創始者・土方巽、
三島由紀夫、荒木経惟などなど、錚々たる面子がずらり。
彼らと共に、アンダーグラウンドという一時代を築いた麿さん。
時代がそうさせたのか、人々の出会いがそうさせたのか?
ご本人にたずねると、
「まぁ、ただの犯罪者じゃなかったってことかな。
芸は身を助けるというか……。滅ぼす場合もあるけどね」と、
豪快に笑い飛ばしていたけれど。
実はこちらの御本、15年ほど前に書籍化の
話が持ち上がったのそもそもの始まりだったとか。
大学ノート4~5冊に書きためてみたものの、
諸事こもごもありお蔵入りに。
長い時を経て、この度ようやく日の目を見ることになったそう。
今回の出版に際し、かなりエピソードを削ったという麿さん。
『大駱駝艦』も晴れて来年40周年を迎えるとのことで、
こちらの逸話もまだまだ沢山ありそうな。
ぜひ、続きが読んでみたい~。
第二弾、期待してマス!

